授業をつくるTV

このブログでは,youtube「授業をつくるTV」と連動して,子どもと教師,子ども同士のやり取りから,授業の姿やそれを作り出す教師の思いを考えていきます。

第1回「あれ?えっ!の瞬間をつくる」

⬆︎クリックして動画を見てください。

子どもが本気で考え出すのは,「あれ?」とか「えっ!」と思った瞬間からだ。教師になりたての自分は,そんなこと考えたこともありませんでした。

 

あるとき,研究校に転勤し,理科の研究授業を先輩教師と一緒に作る機会がありました。

 

子どもに理科の事象を見せて,「あれ?」とか「えっ!」と思う瞬間を作り出す。そして,そこから生まれる疑問を子どもたちに共有させて問題につなげていく。

 

教師から意図的に与えられた疑問だとしても,子どもの中に「どうしてだろう?」「どうやるんだろう?」という気持ちが沸き起こったら,それは子ども自身が追究したい「問い」に変わっていく。今でいう「子どもが問いをもつ」ことだと思います。

 

その後も,そのような瞬間をできるだけ作り出せるように授業をつくりました。けど,それは…今考えれば,言われたからやっていたような気もします。その当時,「教師がそのまま問題を与えても,そんなに変わらないんじゃない」と考えていたこともありました。

 

しかし,ある学校に転勤したときのことです。

 

子どもたちが真っ白な紙のように素直でした。面白いときは表情が生き生きとし,本当に授業にのってくる。しかし,面白くないときは本気で面白くない。その不満が表情と態度に素直に現れる。

 

授業において,原因のひとつは,子どもに「あれ?えっ!」という瞬間をもたせたときと,教師が問題を与えたときの違いでした。

 

まず,「あれ?えっ!」という瞬間をもたせたときは,問題が自分のものになっているので,「今何をやるのか,何を考えているのか」をほぼ全員分かっています。しかし,教師が与えた問題では,「今何やるの?」という子どもがいます。

 

教師がいきなり何かを説明して,子どもの心に残っているかというと,ほとんど残っていません。話の要点を考えて理解しながら聞いている子どもは本当に一握りです。

 

子どもが「あれ?」「えっ!」と思い,「なぜだろう」「どうやるんだろう」と思った瞬間から,初めて子どもが自分で考え出す。そこからが始まりなのかもしれません。

 

今でも,「あれ?」「えっ!」の瞬間を大事に授業をつくっています。だから,これを最初の動画にもってきたのかもしれません。