授業をつくるTV

このブログでは,youtube「授業をつくるTV」と連動して,子どもと教師,子ども同士のやり取りから,授業の姿やそれを作り出す教師の思いを考えていきます。

第3回「今までとの違いを聞く」

⬆︎クリックして動画を見てください。

その当時,同じ学年に大学を出たばかりの講師がいました。(専科と副担任をしていました)

 

その講師が,教員採用試験の1次試験に合格し,2次試験を受けることになりました。学年主任は,2次試験で模擬授業があることを聞き,その講師に「模擬授業やってみる?」と機会を与えました。学年主任は,「算数の教科書に付箋があるから,そのページの授業を作ってみて!…30分後にみんなで教室に行くから」と講師に言いました。

 

30分後,本番さながらの,またはそれ以上の,なかなか骨のある模擬授業が行われました。

 

模擬授業が終わった後に,学年主任が問題文の一部を□で隠して,「こんなやり方もある」とアドバイスをしました。

 

学年主任は,「振り返りの大事さ」と,「問題文を□で隠す意図」について分かりやすく教えてくれました。

 

講師が受けた2次試験の模擬授業では,ちょうど同じような算数の問題がでました。講師は,面接官に「その□はどのような意味があるのか」を問われ,振り返りの大事さについて語ったそうです。

 

そして,見事,採用試験に合格しました。(もちろん,それだけで合格したのではなく,本人の努力もありましたが…)その後,みんなでその講師をお祝いしたことを今も覚えています。

 

振り返りを行い,今までとの違いを聞くことは,算数のとても基本的な部分のように思います。(いつでもそうするとは限りませんが…)
そうすることで,どこまでが習ったことで,どこからが新しいことなのかを子どもに意識させ,気付かせることができます。

 

そして,その振り返った内容が,新しい問題を解く際に使う既習事項になります。新しい問題に向かう前に,子どもたちの「スタートをそろえる」または,子どもたちを「同じ土俵にあげる」一つの方法が振り返りだと思います。

 

さらに,□を使うなど,振り返りの仕方にバリエーションがあると,子どもたちが算数を面白いと思う機会が増えるでしょう。

 

その面白さを私は,この講師の模擬授業の際に学んだように思います。その当時の「学び合う気持ち」をもった学年のメンバーに感謝です。