授業をつくるTV

このブログでは,youtube「授業をつくるTV」と連動して,子どもと教師,子ども同士のやり取りから,授業の姿やそれを作り出す教師の思いを考えていきます。

【本】教え上手

この本には,「子どもの主体性を引き出すための手だて」が,とても分かりやすく書かれています。

教え上手

教え上手

 

 私は,筆者の有田和正先生が作り上げてきた土台の上に立っているのだと,この本を読み,初めて気付かされました。

 

実践者から実践者へと引き継がれ,時を超えて実践されていく。とても不思議な縁を感じます。

 

そして,手だてだけではなく,実践者としての心の芯となる部分も書かれており,そのことにとても感銘を受けます。

 

この本に書かれている言葉を紹介します。

 

【教えることの要諦は「いかに教えないか」にある。】

 

【教えないと人は育たない。たくさん教えるほど人は育つ。そう考えて,あれもこれも教えよう,一から一〇まで,手とり足とり教えようとするのです。でも,そこにこそ,教えることの落とし穴があります。ものごとは,たくさん教えるから,よく伝わるものではありません。むしろ,多く伝えようとしたら,少なくしか教えないこと,すなわち「教え惜しみ」することが大事なのです。この授業で,子どもたちは何かを「教わった」という感覚は希薄なはずです。彼らが強く感じたのは,じっくり「考えた」,よく「わかった」というたしかで主体的な手ごたえです。それが彼らに深い納得感や満足感を与えたのです。】

 

【わざと間違った事実を提示する。思い込みや固定観念を揺さぶり,教わる人の頭や心に疑問を生じさせて,自ら考えるように仕向けます。】

 

【もっとも肝心な部分をあえて教えない。もっとも肝心な部分をあえて教えないことで,教わる人に十分すぎるほどの考える時間を与えます。】

 

【この「教え惜しみ」が,生徒の「知りたい」「わかりたい」という気持ちに火をつけたのです。とても知りたい,わかりたいのに,なかなか教えてくれないとなれば,生徒はどうするでしょう?自分で調べよう,考えようとするでしょう。これが主体的な考える力,学ぶ力を養うのです。】

 

【教える側がつい教えすぎることが,考える主体性を奪っているのです。】

 

【教えるためには,何を教えて,何を教えないかという「省く」技術が大切になってきます。】

 

【「わかった!」が七割,「はてな?」が三割の配分を意識する。少なくとも,わかる量がわからない量をいつも上回っていないと,学ぶことがおもしろく感じられません。】

 

たくさんの実践から導き出された言葉なのだと,とても考えさせられます…